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神山幸也が日々思ったこと、感じたことを書いていきます。おもいのままに、感じたままに。「ありがとう」を心に灯しながら。


by kamiyama__kouya
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食事。

ほんの数年前のことだ。

ぼくは、食事があまりできなくなった。

それは、

ご飯があんまり食べられなくなってしまったということだ。

昔から食は細い方だったけれどね。

身体や精神をストレスや何らかの作用が、狂わせたらしい。

だから、外での外食はもちろんのこと、

合併症のように、
電車や人ごみの多いところにも行けなくなった。

もちろん、病的な雰囲気で やせた。


いつだったか、
先輩が食事に誘ってくれた。
嬉しくて、「よしっ!」とちょっと気合いを入れて、頑張って行った。

一口食べたら・・・、もういらなくなった。


身体の中や頭の中で、イエローランプが点滅した。


せっかくのあたたかいご飯を、ほとんど全部を残して、
先輩に食べてもらうハメになった。



また、調子が悪くなってしまったらどうしよう・・・。

こわくなった。

「また、こうなってしまったら」

そうなってしまう自分が、嫌だった。

こわかったし、そんな自分が嫌になった。


だから、自分からそういう場所に行くことを避けた。

自分を守る為だった。

相手に、不快な思いをさせたくなくて、そういう結果になってしまうくらいなら、
無理して忙しぶってみた方が良かった。


相手に迷惑をかけまいと、自分を「何かから」守る為だった。


それでも、
誘ってくれたひとたちがいた。


「お前とメシ喰いにいくとなぁ〜、つまんねぇんだよなぁ(美味しそうに食べないから)」と言いながらも、それでも誘ってくれる、お兄ちゃんのような先輩。


なんだかんだで、「みんなでお鍋を食べようパーティ」を開催してくれる友達。


その症状を知っている人は、ほんの数人だ。

そんなことを知らなくたって、察してくれたひともいてくれた。

それが、
ただ ただ ありがたかった。



月日が経ち、

そんな状態だったぼくが、あんなに敬遠していたマックのポテトを(しかもLサイズ)、

きょう、食べていた。

映画を見ながら、あんな脂っこいものを食べられるまでになった。

今、マックのポテトはどのサイズでも150円なんだって。

急に食べたくなった。
昔だったら、そんなものは食べたいとも思えなかった。
完全に体調が下降し、ノックアウトされるからだった。


それが、食べることができた。完食だった。


それが、なんだかとっても嬉しかった。



誰かさんからしたら、「へー、そんなこと」

ちっぽけなことかもしれない。

へんなのー

かもしれない。



でも、食べられるようになった。


それが嬉しいんだ。



食事って、美味しいな。



そう思えるようになった。


たった、それだけのことが、とても 嬉しかった。


食事っていいな。


たった、それだけのことが。



p.s.
そんなぼくにも、
関わってくれたひとたちに、ありがとう。






2010.03.09.Tue
25:14 p.m.

神山幸也



食事。_f0123983_1361992.jpg
photo by : Kouya Kamiyama
title : ともだち
by kamiyama__kouya | 2010-03-10 01:17 | diary