食事。
2010年 03月 10日
ほんの数年前のことだ。
ぼくは、食事があまりできなくなった。
それは、
ご飯があんまり食べられなくなってしまったということだ。
昔から食は細い方だったけれどね。
身体や精神をストレスや何らかの作用が、狂わせたらしい。
だから、外での外食はもちろんのこと、
合併症のように、
電車や人ごみの多いところにも行けなくなった。
もちろん、病的な雰囲気で やせた。
いつだったか、
先輩が食事に誘ってくれた。
嬉しくて、「よしっ!」とちょっと気合いを入れて、頑張って行った。
一口食べたら・・・、もういらなくなった。
身体の中や頭の中で、イエローランプが点滅した。
せっかくのあたたかいご飯を、ほとんど全部を残して、
先輩に食べてもらうハメになった。
また、調子が悪くなってしまったらどうしよう・・・。
こわくなった。
「また、こうなってしまったら」
そうなってしまう自分が、嫌だった。
こわかったし、そんな自分が嫌になった。
だから、自分からそういう場所に行くことを避けた。
自分を守る為だった。
相手に、不快な思いをさせたくなくて、そういう結果になってしまうくらいなら、
無理して忙しぶってみた方が良かった。
相手に迷惑をかけまいと、自分を「何かから」守る為だった。
それでも、
誘ってくれたひとたちがいた。
「お前とメシ喰いにいくとなぁ〜、つまんねぇんだよなぁ(美味しそうに食べないから)」と言いながらも、それでも誘ってくれる、お兄ちゃんのような先輩。
なんだかんだで、「みんなでお鍋を食べようパーティ」を開催してくれる友達。
その症状を知っている人は、ほんの数人だ。
そんなことを知らなくたって、察してくれたひともいてくれた。
それが、
ただ ただ ありがたかった。
月日が経ち、
そんな状態だったぼくが、あんなに敬遠していたマックのポテトを(しかもLサイズ)、
きょう、食べていた。
映画を見ながら、あんな脂っこいものを食べられるまでになった。
今、マックのポテトはどのサイズでも150円なんだって。
急に食べたくなった。
昔だったら、そんなものは食べたいとも思えなかった。
完全に体調が下降し、ノックアウトされるからだった。
それが、食べることができた。完食だった。
それが、なんだかとっても嬉しかった。
誰かさんからしたら、「へー、そんなこと」
ちっぽけなことかもしれない。
へんなのー
かもしれない。
でも、食べられるようになった。
それが嬉しいんだ。
食事って、美味しいな。
そう思えるようになった。
たった、それだけのことが、とても 嬉しかった。
食事っていいな。
たった、それだけのことが。
p.s.
そんなぼくにも、
関わってくれたひとたちに、ありがとう。
2010.03.09.Tue
25:14 p.m.
神山幸也
photo by : Kouya Kamiyama
title : ともだち
ぼくは、食事があまりできなくなった。
それは、
ご飯があんまり食べられなくなってしまったということだ。
昔から食は細い方だったけれどね。
身体や精神をストレスや何らかの作用が、狂わせたらしい。
だから、外での外食はもちろんのこと、
合併症のように、
電車や人ごみの多いところにも行けなくなった。
もちろん、病的な雰囲気で やせた。
いつだったか、
先輩が食事に誘ってくれた。
嬉しくて、「よしっ!」とちょっと気合いを入れて、頑張って行った。
一口食べたら・・・、もういらなくなった。
身体の中や頭の中で、イエローランプが点滅した。
せっかくのあたたかいご飯を、ほとんど全部を残して、
先輩に食べてもらうハメになった。
また、調子が悪くなってしまったらどうしよう・・・。
こわくなった。
「また、こうなってしまったら」
そうなってしまう自分が、嫌だった。
こわかったし、そんな自分が嫌になった。
だから、自分からそういう場所に行くことを避けた。
自分を守る為だった。
相手に、不快な思いをさせたくなくて、そういう結果になってしまうくらいなら、
無理して忙しぶってみた方が良かった。
相手に迷惑をかけまいと、自分を「何かから」守る為だった。
それでも、
誘ってくれたひとたちがいた。
「お前とメシ喰いにいくとなぁ〜、つまんねぇんだよなぁ(美味しそうに食べないから)」と言いながらも、それでも誘ってくれる、お兄ちゃんのような先輩。
なんだかんだで、「みんなでお鍋を食べようパーティ」を開催してくれる友達。
その症状を知っている人は、ほんの数人だ。
そんなことを知らなくたって、察してくれたひともいてくれた。
それが、
ただ ただ ありがたかった。
月日が経ち、
そんな状態だったぼくが、あんなに敬遠していたマックのポテトを(しかもLサイズ)、
きょう、食べていた。
映画を見ながら、あんな脂っこいものを食べられるまでになった。
今、マックのポテトはどのサイズでも150円なんだって。
急に食べたくなった。
昔だったら、そんなものは食べたいとも思えなかった。
完全に体調が下降し、ノックアウトされるからだった。
それが、食べることができた。完食だった。
それが、なんだかとっても嬉しかった。
誰かさんからしたら、「へー、そんなこと」
ちっぽけなことかもしれない。
へんなのー
かもしれない。
でも、食べられるようになった。
それが嬉しいんだ。
食事って、美味しいな。
そう思えるようになった。
たった、それだけのことが、とても 嬉しかった。
食事っていいな。
たった、それだけのことが。
p.s.
そんなぼくにも、
関わってくれたひとたちに、ありがとう。
2010.03.09.Tue
25:14 p.m.
神山幸也
photo by : Kouya Kamiyama
title : ともだち
by kamiyama__kouya
| 2010-03-10 01:17
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